気弱な男

2004年11月30日
昨日帰宅中にtkなる昔のバイトの後輩に会った。
後輩といっても私が仕事を教え込んでいると向こうが勝手に思い込んでいて、
「姐さん」とか「JUNさん」とかやたら名前呼ばれて慕われていた。
地味で軽く不器用で、その不器用さに本人は気づいてなくて、
お世辞にもオシャレとは言えなくて、1000円の床屋さんで切ってそうな髪型だった。
数年ぶりに会ったtkは相変わらず気が弱そうで、少しは大人になって服装もまともになったものの
トータルで見ると地味な男だった。

そんなtk君は、一緒にバイトをしていた数年前、私に惚れていた(と私は思い込んでいる)。
朝から晩まで「JUNさん」「JUNさん」「JUNさん」「JUNさん」
「JUNさん、それオレがやりますよ」「JUNさんの仕事が終わるまで付き合いますって」
「できの悪い後輩ですみません。JUNさんに迷惑ばっかりかけちゃって」
みたいなことが毎日毎日続いておりました(週に6日働いていたので)。
でもあまりにもいつもまとわりついてくる感じだったので、軽くうざいな〜と思っていた。
そうは言っても普通に話せるし、毎朝店開けてた相棒だったし、
私が面倒で嫌な仕事を全部引き受けてくれたので好きだった(ぇ)。
その頃は、気に入られてるな〜程度に思っていたのですが・・・・

私がそのバイトをやめる日、彼は私より先に仕事を終えたのに待っていました。
そしてリゾートバイトへと旅立つ予定だった私に、「お餞別」という名目で
”かわいらしい”包みをくれた。中身は香りのいいハーブ石鹸とハーブティーの詰め合わせ。
それと手紙。シンプルな便箋にパステルカラーのペンで模様までつけていた。
ちなみに彼はそういうキャラではない。ぶっちゃけそれを見た瞬間気持ち悪くて鳥肌が立った。
でもおねぃさんの私は笑顔でありがとう!と言いながら手紙を読んだ。
「今までお世話になりました。仕事のできない後輩でゴメンナサイ。
リゾートバイトは大変だと思いますけど、ハーブティーでも飲んで頑張ってください」
みたいな感じの内容で、なんかもう愛情あふれてきちゃってて落としそうになりました。
中の包みも”かわいらしい”感じで、私がそう言うキャラじゃないだけに
そういうものを選択した彼のことを思うと何とも言いがたい気分だった。
今となっては笑い話だし懐かしい思い出だけど、「お前は後輩だ」と言い切って
ビシバシ叩かなかったらどうなってたことやら・・・怖いですね。

ちなみにtk君は、tk君と私がコンビを組んで店を開けるようになる前、
やはり私にまとわりついて惨めに散っていく男fr君を見ていたはず。
結局同じことをやったんだな。あのバカめ。
tk君の前に私にまとわりついてたのは、これまた気弱で不器用な男で、
朝から晩まで「JUNさん」「JUNさん」「JUNさん」「JUNさん」
何かあるとすぐ小動物のような小さな目で切なそうに見つめてくる男でした。
そいつも優しくすると勘違いしそうだったのでビシバシ叩いてたら離れていきました。
というかそのfr君は
[[女の子に優しくされる→惚れる→冷たくされる→とても凹む→次の女]]
というサイクルを1〜2ヶ月単位でやってのける男で、
私のあとにも何人も何人も被害者が出ておりました。
結局だれとも付き合わなかったみたいだな。
泊まった子はいたみたいだから、Hくらいしたのかもしれないけど。
私も数回家に誘われましたが、すごく甘ったれで凹みやすいので
二人きりになった途端に抱きつかれそうだと思って行かなかった記憶があります。
今思えば私以外はかわいい女の子ばかりでした。
いかに私が「頼りがいのある姐さんポイント」高かったかがよくわかります。
あそこまでネガティブで甘ったれじゃなければかわいかったんだけどねぇ。
いつも話してイライラしてた。どうしてもネガティブ人間にはイライラしてしまうのだ。

そんなこんなで勘違い思い出話でした。
注)実際に彼らが私に惚れていたかどうかは定かではありません。

コメント

JUN

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索