できるかできないか。
これは大きな差に見えて、実は同じようなものであることが多い。
ただしできる人が謙遜で「できないよ」と言う場合や、
できることを強調したくて「できないよ」という場合を除く。

例えば初級者でレベル1のAさんは、経験豊富なレベル3のBさんについてこう思う。
「Bさんはすごい。なんでもできてしまう。」
これはAさんにできないことをBさんができる。という意味ではBさんはできるのである。
でもそれに対してBさんは
「私は全然できない。ちょっと経験が多いくらいじゃ何もできるようにならないんだ」
これをAさんが聞いたら怒るかもしれない。でもBさんは実際にできないのだ。
なぜならBさんは経験豊富ゆえにレベルが1から10まであることを知っていて、
その中の自分の位置が低いということを知ってしまっているのだ。

Aさんは自分について「私は何もできない。まだ始めたばかりだし」と思う。
できるか否かの判断は、AさんとBさんの違いでしかわからない。
でもBさんはAさんについてこう思う。「Aさんはできる」と。
なぜならBさんは初心者と初級者の違いもわかっていて、
初心者と比べればAさんはずいぶんできる人なのだ。

両者とも言っていることは間違っていない。
つまりどっちもできるしどっちもできないのだ。
できるとできないは大して変わらない。

問題は、Aさんは自分が結構できると思っていて、Bさんが「私全然できないよ」と言う事に対して
嫌味だと感じたり、Bさんは全然できないんだと思ってしまうことだ。
それでAさんが偉そうにBさんに指図しちゃったりすると、もうBさんはやってられない。

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JUN

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